物ノ哀レト花ノ散ルラム
※
捜さないで 私の破片
汚さないで これ以上の全て
確かにあった
昨日までの悦びと共に
さっき失った
明日からの嘆きに導かれ
私はこの川に身を潜める※
それは宙に漂う塵の如く
浮世に蔓延る唐繰のよに
綺麗とは無縁の姿形
貴方は蝶のよに空高く舞い
浮世の陰りとは似つかわしい
華麗さ故に無縁の存在
殺さないで 罪深き者を
亡くさないで 私の全て
完全なんて
詰まらない物なんでしょう?
不完全な程
魅力的と貴方は言ってた
だから私は此の世に生きてた
それは絶えず流るる川の如く
浮世に沈む月影のよに
朧気に消え逝く嘘か誠
貴方は桜の如く風に乱れ
浮世の雨に溺れ絶え逝く
栄枯盛衰
故に無常に響く声
※繰り返し